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朝起きて枕を見たら、何本も髪の毛が付いていてどきっとした。『枕カバーを替えたら、少しはましになるのかな』と考えている方も多いはずです。
結論から言うと、枕カバーを替えるだけで抜け毛が減るとは言えません。それでも、髪とのこすれを減らす・清潔に保つ・抜け毛の量を落ち着いて見るという3つの面では、枕カバーの見直しは役に立ちます。
ここでは、抜け毛対策として枕カバーを選ぶ時の素材の違いと、洗う頻度、枕の抜け毛の数え方、寝る前の準備をお話しします。
抜け毛対策で枕カバーを見直すなら?先に答え
- 枕カバーは「抜け毛を止める物」ではなく、髪と頭皮の環境を整える道具
- 素材は、肌ざわり・洗いやすさ・こすれにくさのバランスで選ぶ
- 洗う頻度は、汗・皮脂・整髪料や育毛剤の使い方で変える
- 枕の抜け毛は、同じ条件で数えると増減が分かりやすい
- 急に増えた・丸く抜ける・かゆみや赤みがある時は皮膚科へ
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛の量は個人差や季節差などにもよるものの、おおよそ1日100本程度までといわれています。寝ている間にも自然に生え替わる毛は抜けるので、枕に毛が付くこと自体はめずらしくないんです。
ただ、その量や付き方が気になるなら、枕カバーは見直しの入口としてちょうどいい場所です。毎日顔と頭が触れる物なので、少し変えるだけで寝心地も気分も変わりますよ。
枕カバーでできること・できないこと
『シルクにしたら抜け毛が止まる』という話を見かけて、気になっている方もいますよね。枕カバーに期待しすぎないためにも、できることとできないことを先に分けておきましょう。
- 寝返りの時の髪とのこすれを減らす工夫ができる
- 汗や皮脂の汚れをこまめに洗い流せる
- 色を選べば、抜け毛の量が見やすくなる
- 肌ざわりのいい素材で、寝る時間を心地よくできる
- 抜け毛そのものを止めること
- 髪を増やしたり、生えるのを早めたりすること
- 頭皮のかゆみや赤みを治すこと
- 抜け毛が増えた理由を見分けること
枕カバーは、あくまで寝る時の環境を整える道具です。抜け毛が気になる時は、洗い方や乾かし方、生活のリズムなどと合わせて見直してみてください。
抜け毛全体の対策の流れは、抜け毛対策の基本でも紹介しています。
枕カバーの素材の選び方
素材によって、肌ざわりも洗い方もかなり違います。ここでは、よく見かける素材の特徴を並べてみました。
| 素材 | 肌ざわり | 洗いやすさ | 抜け毛対策として見たいところ |
|---|---|---|---|
| 綿(平織り) | さらっとして汗を吸いやすい | 家で洗いやすい物が多い | 皮脂やにおいの汚れを落としやすく、まめに替えやすい |
| 綿(サテン織り) | つるっとしてやわらかい | 家で洗える物が多い | 表面がなめらかで、髪がすべりやすい |
| シルク(絹) | なめらかで光沢がある | 手洗いなどやさしい洗い方が必要 | こすれにくいが、手入れに手間がかかる |
| タオル地(パイル) | ふんわりして汗を吸う | 洗いやすい | 輪になった糸に髪が引っかかりやすいことも |
| ポリエステル | すべりがよく、しわになりにくい | 乾きやすい | 皮脂などの油性の汚れが残りやすい |
| 麻 | さらっとしてひんやり | 洗えるが、しわになりやすい | 夏の汗の多い時期に向く |
花王のおしゃれ着用洗剤の素材別の解説では、綿は汗を吸いやすく皮脂やにおいの汚れをしっかり落とすこと、絹は摩擦で毛羽立つと光沢が損なわれるので手洗いなどでやさしく洗うことが案内されています。ポリエステルは、油性の汚れがとれにくい点に注意が必要とされています。
シルクのカバーは手入れまで考えて
シルクの枕カバーは、なめらかな肌ざわりで髪がすべりやすいのが魅力です。ただ、洗う時は洗濯表示とおしゃれ着用洗剤の表示を確かめ、陰干しにするなど手入れに手間がかかります。
『せっかく買ったのに、洗うのが面倒で使わなくなった』ということにならないよう、洗い替えができるかも考えて選んでみてください。こまめに洗えない時は、家で洗いやすい綿のサテン織りなども候補になりますよ。
タオルを巻いて寝る時の注意
枕にタオルを巻いて寝ている方も多いですよね。タオルは汗を吸いやすく、すぐに替えられるのが便利なところです。
一方で、タオル地は輪になった糸が表面に出ている作りなので、長い髪や傷んだ毛先が引っかかることもあります。髪が長い方は、髪をゆるくまとめてから寝るか、表面のなめらかなカバーと使い分けてみてください。
静電気が気になる季節は
冬になると、枕に髪がぴたっと張りつくことがありますよね。ライオンの解説では、綿・麻や同じ素材どうしの組み合わせは静電気が起きにくいとされています。
パジャマやナイトキャップと枕カバーの素材の組み合わせを見直すと、髪の張りつきがやわらぐことがあります。部屋の乾燥が強い時は、加湿もしておくと安心です。
季節で使い分けるのもあり
一年中同じ枕カバーを使っている方も多いですよね。夏は汗を吸いやすい綿や麻、冬は肌ざわりのやわらかいサテン織りやシルク、のように季節で替えてみるのも一つの方法です。
「夏はさらっと、冬はなめらかに」くらいの感覚で選ぶと、寝心地の変化も楽しめます。衣替えの時に枕カバーも一緒に入れ替えると、替え忘れも防げますよ。
色は「抜け毛が見える色」を選ぶ
意外と見落としがちなのが色です。髪の色と反対の色を選ぶと、枕の抜け毛が見やすくなります。
黒や茶色の髪なら白や淡い色、明るい髪なら濃い色のカバーにすると、毛の本数や長さが分かりやすくなりますよ。『見えると不安になりそう』という方は、無理に替えなくても大丈夫です。
枕カバーを洗う頻度の考え方
枕カバーは、寝ている間に汗や皮脂、整髪料などが付きやすい場所です。どのくらいの頻度で洗えばいいかは、暮らし方によって変わります。
| こんな時 | 汚れやすさ | 洗う頻度の考え方 |
|---|---|---|
| 汗をかく季節 | 汗とにおいがこもりやすい | いつもより回数を増やす |
| 寝る前に整髪料を落とさない日がある | 整髪料が付きやすい | 寝る前に洗い流し、カバーも替えを用意する |
| 寝る前に育毛剤を使っている | 液が付く・色移りすることがある | 乾かしてから寝て、汚れが気になったら洗う |
| 頭皮のべたつきが気になる | 皮脂が付きやすい | 洗い替えを用意して、こまめに替える |
| 冬で汗が少ない | 汚れは目立ちにくい | においや見た目で判断し、間を空けすぎない |
毎日替える必要があるかというと、そうとは限りません。洗い替えを2〜3枚用意しておき、汚れやにおいが気になる前に替える、くらいの気持ちで続けられる頻度を探してみてください。
洗う前に確かめたいこと
- 洗濯表示を見て、家で洗えるか・手洗いか・洗濯機の弱い処理かを確かめる
- カバーを外したら、付いている髪の毛を粘着ローラーや手で落としておく
- ファスナーがある物は閉じ、必要なら洗濯ネットに入れる
- 素材に合った洗剤を選ぶ(シルクなどはおしゃれ着用の表示を確かめる)
- 干し方も洗濯表示に合わせ、日陰で干す表示ならそれに従う
消費者庁の洗濯表示の案内では、洗濯おけの数字は液温の上限、おけの下の線は弱い処理を表し、手を入れたおけは手洗い、おけに×は家庭での洗濯ができないことを意味します。カバーのタグは小さいので、買ったら一度写真に撮っておくと後で迷いません。
髪の毛を落としてから洗う理由
髪の毛が付いたまま洗濯機に入れると、ほかの洗濯物に毛が移ってしまうことがあります。外したその場で毛を落としておけば、洗濯物全体がきれいに仕上がりますよ。
落とした毛は、後で数える時の材料にもなります。次のセクションで、その数え方をお話ししますね。
買い替えを考えたいサイン
長く使った枕カバーは、洗っても汚れやにおいが残ったり、生地が毛羽立ったりしてきます。毛羽立った生地は、髪が引っかかるもとにもなります。
- 洗っても黄ばみやにおいが取れない
- 表面が毛羽立って、ざらざらしてきた
- ファスナーや縫い目がほつれてきた
- サイズが合わず、枕の上でずれる
ずれやすいカバーは、寝返りのたびにしわが寄って髪がこすれやすくなります。枕のサイズを測ってから選ぶと、ぴったり合う物を見つけやすいですよ。
枕の抜け毛の数え方
『今日は多い気がする』『昨日より少ないかも』と、毎朝見るたびに気持ちが揺れてしまいますよね。感覚に頼るより、同じ条件で数えた方がずっと落ち着いて判断できます。
- 数える日を決める(毎日ではなく、週に1〜2回でも十分)
- 前の晩に、枕カバーを洗った物か、毛を落とした状態にしておく
- 朝起きたら、すぐに枕の上の毛を集める
- 白い紙の上に並べて、本数と長さ・太さの様子をメモする
- 写真も1枚撮っておき、後で見比べる
ポイントは「前の晩の状態をそろえること」です。前の日の毛が残ったままだと、何日分かが混ざってしまい、比べる意味がなくなってしまいます。
記録のつけ方の例
| 記録すること | 書き方の例 | 見返す時に見ること |
|---|---|---|
| 日付と曜日 | 月曜の朝 | 同じ曜日で比べる |
| 本数 | だいたいの本数 | 大きく増えた週がないか |
| 毛の様子 | 長い毛・短い毛・細い毛 | 細く短い毛が増えていないか |
| 前の日のこと | 遅く寝た・汗をかいた・整髪料を使った | 増えた日に共通点がないか |
| 頭皮の様子 | かゆみ・赤み・ふけの有無 | 同じ症状が続いていないか |
記録は、1か月くらい続けると変化が見えやすくなります。季節によっても抜け毛の量は変わるといわれているので、短い期間だけで判断しないのがコツです。
数える時は「長さ」と「太さ」も見る
本数だけを見ていると、どうしても不安になりがちです。抜けた毛を並べて、長く太い毛が中心か、細く短い毛が増えているかも一緒に見ておきましょう。
細く短い毛ばかりが目立つ、という変化があれば、記録を持って皮膚科で相談するきっかけになります。自分で原因を決めつけず、記録を見せながら話してみてください。
寝る前にしておきたい準備
枕カバーを替えても、寝る前の過ごし方がそのままだと、こすれや汚れはあまり変わりません。寝る前のちょっとした準備をセットにしておきましょう。
- 髪の根元までドライヤーで乾かしたか
- 整髪料をその日のうちに洗い流したか
- 長い髪はゆるくまとめたか(きつく結ばない)
- 育毛剤を使った日は、乾いてから横になったか
- 枕カバーに前の日の毛が残っていないか
髪が湿ったまま横になると、寝返りのたびに枕でこすれて、からまりのもとになります。根元が湿ったままだと、枕カバーも湿気を吸って乾きにくくなってしまいます。
育毛剤を使っている方は
寝る前に育毛剤を使っている方は、枕カバーへの色移りや汚れも気になりますよね。一般用医薬品の発毛剤の添付文書では、染毛料などを使っている場合に、衣類や枕カバーなどへ色移りが起こることがあると注意されています。
医薬部外品の育毛剤でも、衣類や寝具に付くと色が付くことがあるとして、寝る前はよく乾かすよう案内している商品があります。使い方は商品の説明書が基準なので、寝る前に使う場合の注意も一度読み返してみてください。
寝る前の育毛剤の使い方そのものは、寝る前に育毛剤を塗る時の段取りでくわしく紹介しています。
髪の長い方の寝る時のまとめ方
長い髪を下ろしたまま寝ると、寝返りのたびに髪が枕と頭の下で引っぱられます。ゆるい三つ編みや低い位置でのゆるい一つ結びにして、頭の下に敷きこまないようにしておくと、朝のからまりも減りますよ。
ナイトキャップを使う方法もあります。選び方はナイトキャップの素材の選び方で紹介しています。
夜中に汗をかきやすい方は
夏場や暖房の効いた部屋では、寝ている間に頭や首まわりにじっとり汗をかくこともありますよね。そんな時は、枕の上にもう1枚薄いカバーを重ねて、朝に上の1枚だけ替えると手軽です。
寝室の温度が高すぎないかも、あわせて見直してみてください。
枕本体や寝具まわりも見直してみる
枕カバーをこまめに洗っていても、枕本体に汚れや湿気がたまっていることもあります。カバーと一緒に、枕本体や寝具まわりも点検してみましょう。
| 見直す所 | 気をつけたいこと | ひと工夫 |
|---|---|---|
| 枕本体 | 汗や湿気がこもりやすい | 洗濯表示を見て、洗えない物は風通しのよい所で干す |
| 枕の下のシーツ | 髪の毛が流れ落ちてたまる | シーツも同じ周期で替える |
| ベッドと壁のすき間 | 抜けた毛やほこりが落ちる | 掃除機をかける時に一緒に吸う |
| 寝室の空気 | 冬は乾燥・夏は湿気 | 季節に合わせて加湿や除湿をする |
| パジャマの襟 | 首まわりに汗と皮脂が付く | 枕カバーと一緒に洗う |
厚生労働省の「Good Sleepガイド」では、光・温度・音に配慮した環境づくりが睡眠の原則の一つとして挙げられています。寝室を心地よく整えることは、ぐっすり眠るための土台にもなりますよ。
家族と寝具を共有している時
家族と同じ寝具を使っていると、『この毛は誰の毛?』と分からなくなることもありますよね。数えたい時は、自分の枕カバーだけ色を変えておくと、自分の毛だけを見分けやすくなります。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る枕カバーの見直しでよくある失敗
良かれと思って枕カバーを替えても、思わぬところでつまずくことがあります。よくある失敗と防ぎ方をまとめてみました。
| 見直しでの失敗 | 困ること | こうすれば防げる |
|---|---|---|
| 高い素材を1枚だけ買う | 洗い替えがなく、同じ物を長く使ってしまう | 洗いやすい素材と組み合わせて枚数をそろえる |
| 洗濯表示を見ずに洗う | 縮み・毛羽立ち・色落ちが起きる | 洗う前にタグを確かめる |
| 毎朝本数を数えて落ちこむ | 気持ちが揺れて続かない | 数える日を決め、週ごとに見比べる |
| 濡れた髪のまま寝る | こすれてからまり、カバーも湿る | 根元まで乾かしてから寝る |
| 枕カバーだけで何とかしようとする | ほかの原因を見落とす | 洗い方・生活・相談とセットで考える |
抜け毛が増えた時の相談の目安
枕の抜け毛を数えていて、次のような様子に気づいたら、皮膚科で相談してみましょう。
- 短い間に、枕の抜け毛が目に見えて増えた
- 丸く毛が抜けている所がある
- 細く短い毛ばかりが増えてきた
- 枕に付くふけが増え、かゆみや赤みも続く
- 枕に血や汁のような汚れが付く
受診の時は、記録の表や写真を持っていくと話が早く進みます。育毛剤を使うか迷っている方は、育毛剤とはどんな商品かで種類と区分を確かめてみてください。
よくある質問
抜け毛対策には、シルクの枕カバーがいいですか?
シルクは表面がなめらかで髪がこすれにくい素材ですが、抜け毛そのものを止めるわけではありません。手洗いなど手入れに手間がかかるので、洗い替えができるかも考えて選んでみてください。
枕カバーはどのくらいの頻度で洗えばいいですか?
汗をかく季節や、頭皮のべたつきが気になる時は回数を増やすのがおすすめです。洗い替えを用意して、汚れやにおいが気になる前に替える頻度を目安にしてみてください。
枕に毛が何本くらい付いていたら心配ですか?
本数だけで判断するのはむずかしいです。同じ条件で数えて記録を付け、急に増えた、細く短い毛が増えたといった変化があれば皮膚科で相談してください。
タオルを巻いて寝るのはよくないですか?
汗を吸ってすぐ替えられる便利な方法です。ただ、表面の輪になった糸に長い髪が引っかかることもあるので、髪をまとめてから寝るなどの工夫をしてみてください。
育毛剤を使った日に、枕カバーに色が付きました。
育毛剤や発毛剤の中には、寝具に付くと色が付くことがあると注意している物があります。乾かしてから寝るなど、使っている商品の説明書の注意を確かめてください。
枕カバーの色で、何か変わりますか?
抜け毛そのものは変わりませんが、髪と反対の色にすると毛が見やすくなり、記録が付けやすくなります。気になりすぎる方は、見えにくい色を選んでも大丈夫です。
まとめ
- 枕カバーは抜け毛を止める物ではなく、寝る時の環境を整える道具
- 素材は肌ざわり・洗いやすさ・こすれにくさで選び、洗い替えも用意する
- 洗う頻度は汗・皮脂・整髪料・育毛剤の使い方で変える
- 枕の抜け毛は前の晩の状態をそろえて、同じ条件で数える
- 急に増えた・丸く抜ける・かゆみや赤みがある時は皮膚科へ
枕カバーは、毎日の暮らしの中で手軽に見直せる場所です。素材と洗い方を整えて、気持ちよく眠れる寝室づくりから始めてみてくださいね。





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