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床やブラシに落ちた髪を見て、『ヘアオイルで少しでも抜け毛対策になるなら』と考える方もいますよね。
結論から言うと、ヘアオイルは毛先を守るための化粧品で、抜け毛を防ぐ効能を表示できる物ではありません。ただ、落ちている髪の中には、根元から抜けた毛だけでなく、途中で切れた毛も混ざっています。ヘアオイルで摩擦を減らすと、この切れ毛を減らす手助けになるんです。
この記事では、抜け毛と切れ毛の見分け方、切れ毛を防ぐ付け方、頭皮に付ける時の注意をお話しします。
抜け毛対策にヘアオイルは使える?先に答え
- ヘアオイルは毛先の傷みや摩擦から髪を守るための物
- 抜け毛そのものを防ぐ効能は、ヘアオイルでは表示できない
- 落ちている毛に切れ毛が多いなら、使い方しだいで手助けになる
- 付けるのは毛先から中間まで。地肌に広げない
ヘアオイルの多くは化粧品です。化粧品で表示できる効能は、国の通知で決まった範囲に限られています。
| 化粧品で表示できる効能の例(頭皮・毛髪) | ヘアオイルとの関係 |
|---|---|
| 裂毛、切毛、枝毛を防ぐ | 毛先の切れやすさに関わる |
| 毛髪の水分、油分を補い保つ | パサつきを抑える |
| 毛髪につやを与える | 見た目の印象を整える |
| クシどおりをよくする | とかす時の引っかかりを減らす |
| 毛髪の帯電を防止する | 冬の静電気による絡まりを防ぐ |
表を見ると、抜け毛を防ぐ、髪を育てる、といった言葉は入っていませんよね。ヘアオイルは「髪を守る役」、育毛剤は「頭皮の役」と分けて考えるのが分かりやすいです。
ヘアオイルと育毛剤、どちらから考える?
『抜け毛が気になるなら、まず何をそろえればいいの?』と迷いますよね。答えは、落ちている毛の様子で変わります。
根元から抜けた毛が多くて地肌の見え方が気になるなら、頭皮に使う育毛剤の区分や表示効能を調べるのが先です。切れた短い毛が多いなら、ヘアオイルや乾かし方の見直しから始めると、手間もかかりません。
どちらか分からない時は、次の章の見分け方を試してから決めても遅くはありませんよ。
落ちている毛は抜け毛?切れ毛?見分け方
『最近やたら髪が落ちてる』と感じたら、まずは落ちている毛を何本か手に取ってみてください。実は、ここで抜け毛か切れ毛かを見ておくと、ヘアオイルが役に立つかどうかが見えてきます。
| 見るところ | 根元から抜けた毛 | 途中で切れた毛 |
|---|---|---|
| 片方の端 | 白っぽく小さくふくらんでいることが多い | ふくらみが無く、すぱっと切れている |
| 長さ | 今の髪の長さとほぼ同じ | 短い毛が混ざる |
| 落ちている場所 | 排水口・枕・ブラシ | ブラシ・服・洗面台のまわり |
| ヘアオイルとの関係 | 期待しすぎない | 摩擦を減らすと手助けになる |
毛先が白っぽく割れている毛や、短くちぎれた毛が多いなら、切れ毛が混ざっているサインです。この場合は、ヘアオイルの出番があります。
数える時のコツ
毎日数えるのは大変なので、週に1回、同じ場面で見るくらいで大丈夫です。例えば「日曜夜のブラシに残った毛」と決めておくと、比べやすくなります。
抜け毛の量そのものが急に増えた、丸く抜けた所がある、という時は、ヘアオイルより先に皮膚科で相談してみてください。
ブラシに残る毛が多い時は
ブラシにたくさん毛が残ると、どきっとしますよね。ただ、ブラシには抜けかけていた毛と、引っかかって切れた毛の両方がたまります。
ブラシに残った毛のうち、短い毛が目立つなら、とかし方を見直すサインです。絡まった所を上から一気にとかすのではなく、毛先を手で押さえて、下から少しずつほどいてみてください。
ブラシそのものも、毛がたまったままだと引っかかりやすくなります。たまった毛はこまめに取り、ブラシを清潔にしておきましょう。
切れ毛が増えるのはどんな場面?
切れ毛は、髪どうしや髪と物がこすれる場面で起きやすくなります。毎日の中で、思い当たる場面が無いか見てみましょう。
| 場面 | 何が起きている? | ヘアオイルの使いどころ |
|---|---|---|
| ドライヤーで乾かす | 熱と風で毛先が乾きすぎる | タオルドライ後、乾かす前に毛先へ |
| ブラッシング | 絡まった所を引っぱる | とかす前に、毛先に少量なじませる |
| 寝ている間 | 枕と髪がこすれる | 寝る前に、乾いた毛先にごく少量 |
| 髪を結ぶ | ゴムで同じ所が締めつけられる | 結ぶ前に毛先を整える |
| マフラーや襟元 | 布と毛先がこすれる | 外出前に毛先へ少量 |
全部の場面で使う必要はありません。自分の切れ毛が出やすい場面を1つか2つ選んで、そこにだけ使うので十分です。
オイル以外で摩擦を減らす工夫
ヘアオイルを足す前に、こすらない工夫を先にしておくと、少ない量で済みます。
- タオルは押さえるように当てて、こすらない
- 絡まりは毛先から少しずつほどく
- ヘアゴムは金具の無い物を選び、毎日同じ位置で結ばない
- 髪が乾いてから寝る
タオルの使い方は、タオルドライで抜け毛を減らすにはでも詳しく紹介しています。
寝ている間の摩擦が気になる時は
朝起きると毛先が絡まっている、という方は、寝ている間に枕とこすれているのかもしれません。長い髪の方は、ゆるく1つにまとめて寝ると、毛先が枕の上で広がりにくくなります。
まとめる時は、きつく結ばないのがポイントです。毎晩同じ位置で強く結ぶと、そこに負担が集まってしまいます。
切れ毛を防ぐヘアオイルの付け方
ここからは、実際の付け方です。ポイントは「手のひらでよく広げてから、毛先から付ける」ことです。
- タオルで髪の水気を押さえるように取る
- ヘアオイルを手のひらに出し、両手によく広げる
- 髪の内側の毛先から、握るようになじませる
- 手に残った分で、中間と表面を軽くなでる
- 目の粗いくしで毛先から通して、ムラをならす
- 根元から乾かし、最後に毛先を乾かす
付ける量は、商品の案内を優先してください。『少ないと効かなそう』と思いがちですが、多すぎると髪がべたつき、ほこりも付きやすくなります。
| 髪の長さ | 量の考え方 | 付ける範囲 |
|---|---|---|
| 短い髪 | ごく少量。指先に広がる程度 | 表面の毛先だけ |
| 肩くらいまで | 少なめ。手のひらに薄く広がる程度 | 耳より下 |
| 肩より長い | 毛先の傷み具合に合わせて少しずつ足す | 毛先を中心に中間まで |
ぬれた髪と乾いた髪のどちらに付けるかは、商品によって案内が違います。乾かす前用、仕上げ用と書き分けている物もあるので、ボトルを確かめてみてくださいね。
朝と夜、どちらに付ける?
夜は、乾かす前に付けて熱や摩擦から守る使い方が向いています。朝は、寝ぐせを直す時やとかす前に、毛先にごく少量なじませる程度で十分です。
朝に多めに付けると、日中に髪がべたついて見えることがあります。朝の分は夜より少なめにしておきましょう。
ドライヤーの当て方も一緒に見直す
せっかくヘアオイルで毛先を守っても、熱風を近くから当て続けると毛先は乾きすぎてしまいます。乾かす時は、ドライヤーを少し離して、同じ所に当て続けないように動かしてください。
順番は根元からが基本です。毛先は根元の熱で乾いていくので、最後に軽く風を通すくらいで大丈夫ですよ。
「乾かしすぎかな」と迷ったら、手ぐしを通した時に毛先がひんやりしているかを目安にしてみてください。ひんやりが残る程度で止めると、パサつきにくくなります。
ヘアオイルを選ぶ時に見ること
ヘアオイルにはいろいろな形があり、どれを選べばいいか迷いますよね。抜け毛対策の目線で見るなら、価格や香りより先に、次の点を見ておきたいです。
- 洗い流さないタイプか、お風呂で流すタイプか
- 乾かす前に使う物か、仕上げ用か
- 全成分表示に、香料や精油が入っているか
- 自分の髪の長さで、使い切れる容量か
- 頭皮に使ってよいと書かれているか
| 形 | 使い心地の傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|
| オイル | なじませると毛先がまとまりやすい | 毛先のパサつきが気になる人 |
| ミルク・クリーム | 軽めでべたつきにくい | 細い髪・オイルの重さが苦手な人 |
| ミスト | 広くうすく付けやすい | 短い髪・朝のとかす前に使いたい人 |
形の違いは使い心地の違いで、どれが抜け毛に効く、と比べられる物ではありません。続けやすい物を選ぶのが一番です。
価格はどう見比べる?
ヘアオイルの価格は、容量だけでなく、1回に使う量と使う頻度で、実際にかかる費用が変わります。容量の大きい物でも、1回の量が多ければ早くなくなりますよね。
比べる時は「自分の髪の長さで、1本がどのくらいもつか」を考えてみてください。初めての物は、小さいサイズや試供品で使い心地を確かめてから選ぶと、合わなかった時の無駄が少なくて済みます。
精油や香りが入っている物は
香りのよいヘアオイルには、精油が入っている物もあります。消費者安全調査委員会は、精油を皮膚に塗った後に皮膚障害が起きた事故があるとして、製品の表示を確かめることや、肌が弱い人は様子を見ながら使うことを呼びかけています。
肌が敏感な方は、無香料の物を選ぶか、使う前に腕の内側など目立たない所で試してみてください。
季節や髪の状態で、使い方を変える時は?
ヘアオイルのちょうどよい量は、季節や髪の状態で変わります。『夏はべたつくのに、冬は足りない』と感じる方も多いはずです。
| 季節・髪の状態 | 起きやすいこと | 使い方の工夫 |
|---|---|---|
| 汗をかく夏 | 根元がべたつきやすい | 量を減らし、毛先だけに付ける |
| 乾燥する冬 | 静電気で絡まり、切れやすい | 毛先に少し足し、とかす前にも使う |
| カラー・パーマの後 | 毛先がパサつきやすい | 傷んだ毛先を中心に、乾かす前に付ける |
| 細くやわらかい髪 | 重さでボリュームがつぶれる | ミルクやミストなど軽い物を少量 |
| 太い髪・くせ毛 | 広がって絡まりやすい | 毛先を中心に、なじむまで手で握る |
季節ごとにヘアオイルを買い替える必要はありません。今ある物の量と、付けるタイミングを変えるだけで十分に調整できます。
カラーやパーマをした日は
カラーやパーマの当日は、美容室で仕上げのケアをしてもらうことが多いですよね。家で付ける時は、美容師さんに「家では何を、どこに付ければいいですか」と聞いておくと安心です。
髪が長い方は、毛先の傷み具合で付ける量を変えてもらえることもあります。自分では分からない傷みの場所を教えてもらえるので、聞いてみる価値がありますよ。
髪を伸ばしている途中の方は
髪を伸ばしている途中は、毛先がいちばん古い部分になります。長く伸びるほど、毛先はこすれたり乾かしたりを繰り返してきた部分なんです。
伸ばしている途中の方ほど、毛先を守るヘアオイルの出番は多くなります。傷んだ毛先を定期的に整えてもらうことも、切れ毛を増やさない工夫の1つです。
頭皮に付けるオイルとはどう違う?
ヘアオイルとは別に、洗う前の地肌に使うオイルもあります。『どちらも同じオイルだから、頭皮に付けても平気?』と思うかもしれませんね。
- 毛先の摩擦やパサつきから髪を守る
- 洗い流さずに残すことが多い
- 地肌に付けない前提で作られている物が多い
- シャンプー前に地肌になじませる
- 使った後はシャンプーで洗い流す
- 地肌に残したままにしない
洗い流さないヘアオイルを地肌に付けたまま寝ると、べたつきやかゆみを感じることがあります。頭皮に使ってよいと書かれていない物は、毛先専用と考えておきましょう。
地肌に使うオイルの使い方は、ホホバオイルで頭皮クレンジングをする時の手順で詳しく紹介しています。
ヘアオイルの話で出てくる言葉
商品ページを見ていると、似た言葉がたくさん出てきますよね。よく見かける物を表にしておきます。
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| 洗い流さないトリートメント | お風呂の外で使い、流さずに残すヘアケア用品 |
| アウトバス | お風呂から出た後に使う、という意味の言葉 |
| インバス | お風呂の中で使い、洗い流す、という意味の言葉 |
| 全成分表示 | 化粧品に配合したすべての成分を並べた表示 |
| 切れ毛・枝毛 | 髪が途中で切れたり、先が割れたりした状態 |
| 物 | 付ける場所 | 洗い流す? | 役割 |
|---|---|---|---|
| ヘアオイル(洗い流さない) | 毛先から中間 | 流さない | 髪を守る |
| 地肌用のクレンジングオイル | 地肌 | シャンプーで流す | 洗う前に地肌をなじませる |
| 育毛剤(医薬部外品) | 地肌 | 流さない物が多い | 表示された育毛などの効能 |
よくある失敗と、頭皮への注意
ヘアオイルでありがちな失敗を、まとめて確かめておきましょう。
- 根元から付けて、地肌までべたつかせる
- 量が多く、ぺたんとした髪型になる
- 育毛剤を塗った直後の地肌に、オイルの手で触れる
- かゆみが出ても、使い続ける
育毛剤を使っている方は、順番にも気をつけてください。育毛剤を地肌に塗って乾いてから、毛先にだけヘアオイルを付けると、地肌にオイルが重なりにくくなります。
ヘアオイルを付けた手のまま地肌を触ると、そこにオイルが付いてしまいます。付け終わったら、手を一度ふいておくと安心です。
後ろの毛先にムラなく付けるには
自分では見えない後ろの毛先は、付け残しが出やすい所です。髪を左右の肩の前に分けて流すと、後ろの毛先にも手が届きやすくなります。
付けた後に目の粗いくしを通すと、一部だけべったり付くのを防げます。くしに付いたオイルは、ためずにこまめにふき取っておきましょう。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る使うのをやめて相談したいサイン
ヘアオイルを使い始めてから、地肌が赤くなった、かゆい、ぶつぶつが出た、という時は、使うのをやめてください。症状が引かない時は、使っていたボトルを持参して皮膚科で診てもらいましょう。
例えば、皮膚科では「このヘアオイルを1週間ほど前から、毎晩乾かす前に使っています」と伝えるだけで十分です。全成分表示が見られるように、ボトルごと持っていくと話が早いですよ。
育毛剤とヘアオイルの役割の違いは、育毛剤とはどんな商品かでも紹介しています。
よくある質問
ヘアオイルで抜け毛は減りますか?
ヘアオイルは化粧品で、抜け毛を防ぐ効能は表示できません。ただ、摩擦による切れ毛を減らす手助けにはなるので、落ちている毛に切れ毛が多い方は試す価値があります。
ヘアオイルを頭皮に付けてもいいですか?
頭皮に使ってよいと書かれていない物は、毛先専用と考えてください。地肌に使いたい時は、地肌用と案内されている物を選び、使った後はシャンプーで流しましょう。
ぬれた髪と乾いた髪、どちらに付けますか?
商品によって案内が違います。乾かす前に付けて熱から守る物と、仕上げに付ける物があるので、ボトルの使い方を確かめてください。
育毛剤とヘアオイルはどちらを先に使いますか?
育毛剤を地肌に塗ってから、毛先にヘアオイルを付けるのが基本です。育毛剤の商品ごとの使い方の案内も合わせて確かめてください。
毎日使っても大丈夫ですか?
案内どおりの量なら、毎日使っている方も多いです。べたつきや地肌のかゆみが出たら、量を減らすか使うのをやめましょう。
ヘアオイルを付けたまま寝ても大丈夫ですか?
毛先にごく少量なら、枕との摩擦を減らす目的で使う方もいます。地肌に付いたまま寝るとべたつきやかゆみを感じることがあるので、根元には付けないようにしましょう。
男性の短い髪でも使う意味はありますか?
短い髪は切れ毛が目立ちにくいので、なくても困らないことが多いです。乾燥でパサつく、整髪料を付けた時に指が通りにくい、という時に少量使う程度で十分です。
まとめ
- ヘアオイルは毛先を守る化粧品で、抜け毛を防ぐ効能は表示できない
- 落ちている毛に切れ毛が多いなら、摩擦を減らす手助けになる
- 付けるのは手のひらで広げてから、毛先から中間まで
- 頭皮に使ってよいと書かれていない物は、地肌に付けない
- 赤みやかゆみが出たら、使うのをやめて皮膚科へ
ヘアオイルは、髪を守るための小さな道具です。切れ毛が出やすい場面を見つけて、そこだけに使うところから始めてみてくださいね。
根元から抜ける毛が気になる時は、ヘアオイルだけで様子を見続けず、頭皮のケアや皮膚科での相談も考えてみてください。
育毛剤とヘアオイルの順番をもっと知りたい方は、薄毛対策でヘアオイルを使う時の付け方も参考になりますよ。





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