甲状腺の不調と抜け毛の対策は?検査を受ける時の準備と日々のケア

受診の前に持ち物とメモを準備するイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

抜け毛に加えて、なんとなく疲れやすい、寒がりになった気がする。調べるうちに『甲状腺の不調かも』と思い当たって、不安になっている方もいるかもしれません。

結論から言うと、甲状腺の病気かどうかを自分で判断することはできません。気になる時は、まずかかりつけの内科などで相談して、検査が必要かどうかを医師に決めてもらうのが近道なんです。

この記事では、甲状腺の抜け毛対策は何から始めればいいのか、受診の流れと準備、毎日の髪の扱いの見直しをお話しします。

目次

甲状腺の不調と抜け毛の対策は?先に答え

先に答え
  • 甲状腺の病気かどうかは、自分では判断できない
  • 抜け毛と体の不調が気になる時は、かかりつけの内科などで相談する
  • 検査が必要かどうか、どの科で診るかは医師が決める
  • 受診の前に、時期・体の変化・飲んでいる薬をメモしておく
  • 結果を待つ間も、髪と頭皮をやさしく扱う習慣は続けられる

ネットの症状チェックで当てはまる項目が多いと、心配になりますよね。でも、抜け毛や疲れやすさは、いろいろな理由で起こることがあります。

ついしてしまうこと代わりにしたいこと
症状のチェック表で自分で病名を決める気になる変化をメモして医師に見せる
甲状腺に良いという食品を探すふだんの食事を整える
検査を受けずに様子を見続ける気になるなら早めに相談する
抜け毛用の商品を先にいくつも買う受診してから頭皮用品を考える

甲状腺と抜け毛について言われていること

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、膠原病や甲状腺機能低下症などの病気で脱毛が起こりうると説明されています。脱毛症の原因には、内科の病気や薬の影響など、いろいろな物があるそうです。

日本内分泌学会の一般向けの解説では、甲状腺機能低下症は、血液の中の甲状腺ホルモンと、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を調べて診断すると紹介されています。つまり、確かめるには血液検査が必要なんです。

症状だけでは分からない

同じ学会の解説では、甲状腺機能低下症の症状の例として、無気力や疲れやすさ、寒がり、むくみ、頭髪や眉毛の脱毛、皮膚の乾燥などが挙げられています。ただ、どれもほかの理由で起こることがあり、当てはまるからといって病気とは限りません。

『じゃあ、どうすればいいの?』と思いますよね。答えはシンプルで、気になる変化を記録して、医師に検査が必要かを判断してもらうことです。

抜け毛には、ほかの理由もある

皮膚科Q&Aでは、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、抜け毛が増える休止期脱毛という現象も知られていると紹介されています。体に大きな出来事があってから、少し時間がたって抜け毛に気づくこともあるんです。

抜け毛に関わることがある物メモしておきたいこと
体の大きな出来事(手術・出産など)時期と、その後の体調
短い期間での体重の変化いつ頃から、どのくらい変わったか
季節の変わり目去年の同じ時期の様子
新しく飲み始めた薬薬の名前と飲み始めた日
髪の扱い(カラー・パーマ・結び方)最近変えたこと

どれか一つに決めつけず、思い当たることを全部書き出しておくのがコツです。医師が理由を考える時の手がかりになります。

どこで相談する?受診から検査までの流れ

甲状腺の不調が気になる時、いきなり専門の病院を探さなくても大丈夫です。まずは身近な医療機関から始める流れを知っておきましょう。

受診から検査までの流れ
  1. かかりつけの内科、または近くの内科に相談の電話をする
  2. 受診して、抜け毛や体の変化をメモを見ながら話す
  3. 医師が必要と判断したら、血液検査などを受ける
  4. 結果を聞き、必要なら内分泌内科などを紹介してもらう
  5. 頭皮の赤みやかゆみがある時は、皮膚科にも相談する
相談先こんな時に話すこと
かかりつけの内科まずどこに行けばいいか迷う時抜け毛と体の変化の両方
内分泌内科・甲状腺の専門の医療機関紹介された時、すでに通院中の時検査の結果と髪の変化
皮膚科頭皮の赤み・かゆみ、まとまって抜ける時抜け方と頭皮の様子
婦人科月経の変化も気になる時月経の様子と抜け毛の時期
薬局の薬剤師市販の頭皮用品を考える時飲んでいる薬と使いたい物

日本甲状腺学会のサイトには、地域ごとの認定専門医や認定専門医施設の名簿が一般向けに載っています。紹介状が必要かどうかは、受診する医療機関に事前に確かめておきましょう。

電話で予約する時の伝え方

初めての医療機関に電話する時は、何と言えばいいか迷いますよね。「抜け毛と、疲れやすさや寒がりが気になっていて、甲状腺のことも相談したいです」と伝えれば十分です。

予約の時に、紹介状やお薬手帳が必要か、検査がある場合に食事の制限があるかも聞いておくと、当日あわてずにすみます。

健診の結果で気になることがあった時は

健康診断の結果で、首の腫れや血液検査の値について何か書かれていた時は、結果の紙を持って内科で相談してください。どの検査が健診の項目に入っているかは、健診の機関や職場によって違います。

『甲状腺の検査は健診で受けられるの?』と気になる方は、健診を受ける前に健診の機関に問い合わせてみると確実です。追加で受けられる検査があるかも、その時に聞けますよ。

受診前に書いておきたいメモ

診察の時間は短いので、話したいことを一枚にまとめておくと安心です。抜け毛のことだけでなく、体全体の変化を書いておくのがポイントなんです。

受診前のメモに書くこと
  • 抜け毛に気づいた時期と、気になる場所
  • 抜け毛以外の変化(疲れやすさ・寒がり・むくみ・体重の変化など)
  • いつ頃から、どのくらい続いているか
  • 飲んでいる薬・サプリメント、使っている頭皮用品
  • 家族に甲状腺の病気の人がいるか(分かる範囲で)
  • 医師に聞きたいこと
メモの項目書き方の例
抜け毛の時期「夏の終わりから、ブラシに残る毛が増えた」
気になる場所「全体がぺたんとする。眉毛も薄い気がする」
体の変化「前より寒がりになり、疲れが抜けにくい」
続いている期間「2か月ほど続いている」
聞きたいこと「検査を受けた方がいいか知りたい」

「気のせいかも」と思っても書いておく

『こんなことまで言っていいのかな』と迷う変化もありますよね。でも、本人には小さく思えることが、医師にとっては大切な手がかりになることもあります。

迷ったものは、メモの最後に「気になっていること」としてまとめて書いておきましょう。話すかどうかは、診察の流れを見て決めれば大丈夫です。

家族のことは分かる範囲で

家族に甲状腺の病気の人がいるかは、受診の時に聞かれることがあります。分からなければ、無理に調べなくても「分からない」と伝えれば大丈夫です。

親や兄弟に聞ける時は、「首の病気や、甲状腺の薬を飲んでいた人はいる?」と軽く聞いておく程度で十分ですよ。

受診当日の持ち物と伝え方

メモができたら、当日の持ち物もそろえておきましょう。前日の夜に一つの袋にまとめておくと、忘れ物が減りますよ。

持ち物役に立つ場面
受診前のメモ伝え忘れを防ぐ
お薬手帳飲んでいる薬を正確に伝える
健診の結果の紙前の検査の値を見てもらう
頭の写真(スマホ)地肌の見え方の変化を見せる
使っている頭皮用品の写真成分や区分を確かめてもらう

診察では、最初に「抜け毛と、ほかにも体の変化が気になって来ました」と伝えると話が進みやすいです。メモをそのまま渡してもかまいません。

診察で聞いておきたいこと

せっかく受診するなら、髪のことも遠慮せずに聞いておきましょう。聞きたいことをあらかじめ選んでおくと、限られた時間でも話がまとまります。

診察で聞いておきたいこと
  • 検査を受けた方がよいか、どんな検査か
  • 結果はいつ、どうやって聞けるか
  • 抜け毛について、皮膚科にもかかった方がよいか
  • 結果が出るまでに気をつけること
  • 育毛剤や頭皮用品を使ってもよいか

検査の結果を聞く時は

結果を聞く日は、分からない言葉があればその場で聞き返しましょう。「髪のことは、この結果と関係がありそうですか」と、気になっていることを直接聞いてみてください。

聞いた内容はメモの裏に書いておくと、家に帰ってから見返せます。家族に付き添ってもらって、一緒に聞いてもらうのも心強いですよ。

結果が出るまでの過ごし方

結果を待つ間は、『もし病気だったら』と考えてしまいますよね。そんな時は、毎日の髪の扱いを見直すなど、今できることに目を向けてみてください。

すでに薬を飲んでいる方は、結果を待つ間も、自己判断でやめたり量を変えたりしないでください。気になることは、病院や薬局に電話で相談できます。

毎日の髪の扱いの見直し表

検査の結果がどうであっても、髪と頭皮をやさしく扱う習慣は役に立ちます。今の扱い方を一つずつ見直してみましょう。

今の扱い方見直し方ひとこと
熱いお湯で長く流すぬるめのお湯にする頭皮のつっぱりを防ぐ
爪を立ててごしごし洗う指の腹で押すように頭皮に傷を作らない
タオルで強くこする包んで押さえる濡れた髪はからまりやすい
自然乾燥のまま寝る根元から乾かしてから寝る頭皮がむれにくい
きつく結ぶ・同じ分け目ゆるく結び、分け目をときどき変える同じ所に負担をかけない
毎日抜け毛を数える週1回、同じ条件で見る落ちこむ回数を減らす

全部を一度に変えなくても大丈夫です。気になる所から一つずつ試してみてくださいね。

夜のヘアケアの流れ
  1. 洗う前に髪のからまりを、目の粗いくしでほどいておく
  2. ぬるめのお湯で、髪と頭皮をゆっくり流す
  3. 泡立てたシャンプーで、指の腹でやさしく洗う
  4. 襟足まで丁寧にすすぎ、タオルで押さえて水気をとる
  5. ドライヤーで根元から乾かし、仕上げに冷風を当てる

スタイリングやカラーも見直す

ボリュームを出そうとして、スタイリング剤を多く使ったり、毎日アイロンを当てたりしていませんか。頭皮や髪に負担がかかりやすいので、量や回数を少し減らしてみるのも一つの方法です。

ヘアカラーやパーマは、頭皮の調子を見ながら間隔をあけましょう。美容院では「最近抜け毛が気になっていて、受診する予定です」と伝えておくと、頭皮にやさしい方法を一緒に考えてもらえますよ。

朝のひと工夫

朝は、寝ぐせを直そうとして髪を強く引っぱりがちです。目の粗いくしで毛先から少しずつとかし、寝ぐせは根元を少し濡らしてから乾かすと、無理に引っぱらずにすみます。

外に出る日は、日差しを防げる帽子を用意しておきましょう。締めつけの少ない物を選ぶと、長くかぶっても疲れにくいですよ。

生活の見直しは無理なく

寝る時間をそろえる、朝ごはんを抜かないなど、体の調子を整える習慣も見直してみましょう。特定の食べ物で髪が増えたり、甲状腺の調子が整ったりするとはいえないので、ふだんの食事を偏らせないことから始めてみてください。

甲状腺に良いと言われる食品やサプリメントを自己判断で多くとるのは控えましょう。食事で気をつけることがあるかは、受診した時に医師に聞いてみるのが安心です。

頭皮用品を考える時の確認

抜け毛が続くと、育毛剤を使ってみたくなる方もいると思います。甲状腺のことで受診している方や、薬を飲んでいる方は、使う前に医師か薬剤師に相談してください。

メリット
    デメリット

      市販の発毛剤の使用上の注意には、甲状腺疾患による脱毛などの人は使用しないこと、甲状腺機能障害の診断を受けた人は相談することが書かれている物があります。発毛剤は自分で選ばず、薬剤師に相談してから考えましょう。

      使い始めたら記録を続ける

      医師や薬剤師に相談して頭皮用品を使い始めたら、始めた日を記録に書いておきましょう。かゆみや赤みが出た時は使うのをやめて、皮膚科か薬剤師に相談してください。

      新しい物は一度に一つだけにしておくと、合わなかった時に原因が分かりやすくなります。次の受診の時に「この頃からこれを使っています」と伝えられるのも安心ですね。

      買う前のひと手間

      通販で買う時は、定期購入になっていないかを最終確認画面で確かめておきましょう。分量・支払いの時期・解約の条件を読んで、画面を保存しておくと後で確かめられます。

      解約や請求で困ったら、消費者ホットライン188に相談してみてください。育毛剤と発毛剤の区分の違いは、育毛剤とはの記事が参考になります。橋本病と言われている方の頭皮の手入れは、橋本病で抜け毛が気になる時の対策も参考にしてみてください。

      育毛剤えらび

      買う前に、育毛剤の選び方を確認

      医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

      無料育毛剤の選び方を見る

      この記事に出てきた言葉

      言葉ひと言でいうと
      甲状腺のどぼとけの下にある、ホルモンを作る臓器
      甲状腺刺激ホルモン(TSH)甲状腺の働きを調べる血液検査で見る値の一つ
      内分泌内科ホルモンに関わる病気を診る診療科
      紹介状医師が別の医療機関に患者の情報を伝える書類
      お薬手帳飲んでいる薬の名前や量を書きとめておく手帳

      よくある質問

      抜け毛が多いのは甲状腺の病気のせいですか?

      甲状腺の病気で脱毛が起こることはありますが、抜け毛の理由は一つとは限りません。自分で決めず、かかりつけの内科などで相談してください。

      甲状腺の検査はどこで受けられますか?

      まずはかかりつけの内科などで相談し、医師が必要と判断したら血液検査などを受けます。必要に応じて内分泌内科などを紹介してもらえます。

      健康診断で甲状腺の検査は受けられますか?

      健診の項目は、健診の機関や職場によって違います。受ける前に、健診の機関に問い合わせてみてください。

      受診する前に何を準備すればいいですか?

      抜け毛に気づいた時期、ほかの体の変化、飲んでいる薬をメモし、お薬手帳と健診の結果を持っていきましょう。

      結果が出るまで、髪のために何かできますか?

      ぬるめのお湯と指の腹でやさしく洗い、押さえて拭いて根元から乾かすなど、髪の扱いを見直すことはできます。

      育毛剤を使ってもいいですか?

      甲状腺のことで受診している方や薬を飲んでいる方は、使う前に医師か薬剤師に相談してください。区分・有効成分・使用上の注意も読んでから使いましょう。

      まとめ

      この記事の要点
      • 甲状腺の病気かどうかは、症状だけでは自分で判断できない
      • まずはかかりつけの内科などで相談し、検査は医師が決める
      • 受診前のメモには、抜け毛以外の体の変化も書く
      • お薬手帳・健診の結果・頭の写真を持っていく
      • 結果を待つ間も、髪をやさしく扱う習慣は続けられる

      体の変化が重なると、不安が大きくなりますよね。ひとりで答えを探しすぎず、メモを持って相談しながら、毎日の手入れを続けていってください。

      育毛剤えらび

      育毛剤えらび 編集部

      抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

      よかったらシェアしてね!
      • URLをコピーしました!
      • URLをコピーしました!

      コメント

      コメントする

      目次